東野圭吾著 「同級生」

ときどきは読んだ本の感想などを書いていきたいと思います。

ある日、主人公の西原荘一は恋人を交通事故で失う。事故の真相を追ううちある教師の関与が浮かび上がってくるが、その教師も何者かによって殺される。いわゆるミステリー小説ですが、謎解き以外でも登場人物間に現れる愛のかたちについては特に考えさせられます。肝心の謎解きも序盤の意外な伏線が終盤につながっていてしっかり楽しめました。また自分の高校時代と比べながら読みかえせば、刊行時期から想像できる以上のジェネレーションギャップににやりとする、そんな楽しみ方もできる作品です。