黒田研二・二階堂黎人著 「千年岳の殺人鬼」

今回もミステリー小説の感想を書きたいと思います。

ヘリコプターで「私」ことフミコと千年岳を訪れたスキーツアーのメンバーが次々と殺されていきます。その話の合間に、別の殺人事件などのエピソードが綴られます。果たしてこれらはどのように関わっているのでしょうか。
雪山を知らない私にはリアリティの有無は評価できません。それに時空を越えるワームホールの噂があいまって、まるでファンタジー世界のような印象さえ受けました。ツアーメンバーに外国人が多いのもこの印象の理由かもしれませんね。
ところで、犯人当てを競うときはどこまで読めばいいのでしょう。閉じた空間での連続殺人事件なので、読み進めるごとに選択肢は少なくなります。気がついたら読み終わっていて犯人当てができないくらい、私にとっては没入できる内容でした。